CASE STUDY

部門別売上昨対130%・160%・過去最高売上達成──『日本一働きたい会社』への確かな一歩 部門別売上昨対130%・160%・過去最高売上達成──『日本一働きたい会社』への確かな一歩

有限会社しのぶや 取締役 黒磯店長 BP工房長 小林 令於 / 取締役 みどり第二工房長 生澤 皓二

事業内容:

栃木県に本社を構え、新車・中古車販売から車検・鈑金塗装・保険・レッカー・レンタカー・買取・運搬・リサイクルパーツ販売・解体まで「クルマの一生」に寄り添う。地域のお客様に安心と快適を届け、環境配慮やリサイクルにも積極的に取り組む地域密着のトータルカーライフ企業


課題: 売上・営業課題

業績の改善と人材成長に向けた導入

— 今回、どのような課題感からお問い合わせいただきましたか。

( 小林 )

以前から経営幹部会議は実施していたものの、発言するのは特定のメンバーに限られ、共有する情報も偏りがちでした。代表が「全員がもっと夢中になって成長し合う場をつくりたい」と、考えたことが導入のきっかけです。

また、円安などの外的要因からも直近の業績が伸び悩み、外部の力を借りる必要性も感じていました。一方で、僕自身は「組織づくりは自分たちでやるべきだ」と、当初は導入に反対しましたが、同業他社での成功事例を知って『すごい会議』に興味を持ちました。

— 最終的に、『すごい会議』を「やりたい」と思った決め手はなんでしたか。

( 小林 )

小林コーチと初めて会話したときに、僕たちにとっての「最高の状態」は何か──
それまで漠然としていた理想を、はっきり言語化できたんです。しかも、その状態に近づく具体的なアプローチ方法を教えてくれるのが『すごい会議』。

うまい商談だと思いましたね。自分の求める「最高の状態」が目の前にあるのに、やらない理由がない。小林コーチとなら「やりたい」と、感じたことも決め手でした。

エネルギーの上がる目標のつくり方

— 『すごい会議』はギリギリ達成できるかどうかの高い目標を推奨します。御社にとってどのような挑戦になりましたか。

( 小林 )

これまでは「昨対プラスα」の数字を目標にしてきたので、「最高の状態」から逆算して目標設定すること自体が初めてでした。

実は、計算を間違えて「ちょっと高い」どころか、前年の倍の売り上げを設定してしまいました(笑)。でも、だからこそ今の成果が生まれたとも実感します。

その上で、僕が数字以上に意味を感じたのは、会社が重視する世界観──「日本一働きたいと思われる会社にする」というキーワードを全員で考え、目標にできたこと。

その世界を起点に考えると「これくらいの数字目標を達成すべきだ」と、昨年比倍の目標にも本気で取り組もうとする意識が芽生えた。面白いほど、エネルギーが上がりましたね。

— 「エネルギーが上がる目標」がつくられるプロセスで、『すごい会議』はどう効果を発揮しましたか。

( 生澤 )

初日の10時間の会議でその場にいた全員が本音を口に出し、「自分の意見が受け入れられた」と、実感できたことが大きかったと思います。

当社は、現代表が創業以来パワフルに組織を牽引してきた背景があり、その色合いは薄れながらも名残りがあるのが現状です。「これを言ったらどう思われるか」と、発言にブレーキがかかっていたことは事実。

それが今回、紙に意見を書いて発表する、また「『精霊』が言うには」というフレーズで本音を出しやすくするなど、『すごい会議』のルールで意見を言いやすくなった。場を仕切るコーチの存在も大きいですね。

( 小林 )

「合意する」ことがいかに人を強く動かすか、実感しました。トップダウンではなく、メンバーの声と共に目標と役割を合意して決めることで、想像を超える推進力が生まれる。

今では現場を巻き込むマネージャー陣が、自らの言葉で会社の目標を語り、熱を込めてチームを導いています。その姿に呼応するように、組織の結束はかつてないほど高まっています。

部門別売上130%・160%・過去最高売上達成

— 導入から半年強。数字などの定量面でどのような成果が生まれていますか。

( 小林 )

僕の部署では板金・整備・保険関連を担当し、この数カ月で売り上げは前年比130%を達成しました。販売部門でも台数・売り上げともに160%の成長率。導入前の過去最高売り上げを更新し、単月の売り上げ新記録を打ち立てるなど想像以上の成果が出ています。

— 成果の向上に、『すごい会議』のなにが効果を発揮したのでしょうか。

( 小林 )

まず、現場を仕切るマネージャーたちの熱量が高まり、現場とコミュニケーションできるようになったことですね。その上で課題を棚卸し、目標までの最短距離を合理的に判断して合意をとって動く『すごい会議』の一連のプロセスが機能しました。

僕自身、この会議の手法には大きな納得感を感じていて、メンバーとの個人面談でも活用しています。メンバーからも好評で、この視点をもって僕が動けるようになったことが本質的な価値です。

( 生澤 )

毎週の進捗会議の効果も感じます。やると決めたことの進行度を細かく確認できるので、三日坊主にならずに済む。「やり切れる」ようになりました。

「人」を動かす目標&コーチの存在

— 人材成長や組織マネジメントの変化についてはいかがですか。

( 生澤 )

僕の部のマネージャーが別人のように変わりました。以前は変化を嫌がり、否定的な意見で組織の成長にブレーキをかけるようなタイプだったのが、『すごい会議』を機に、前向きに、主体的に問題解決に取り組んでくれるようになった。

責任感が強く会社への思いも強い人物だからこそ、納得した目標には全力でコミットできる。これまでは会社のゴールが曖昧なことで、個人の「正義」がぶつかってしまっていたんです。

合意した目標があることで彼自身の役割が明確になり、それにプラスして、小林コーチとのかかわりが変化のきっかけになったようにも見えます。

組織全体としても、人材成長の波を感じますね。やるべきことがあっても現場への落とし込みに“壁”があり、思うように実行されないもどかしさを感じていたのが、マネージャーたちが「やってみよう」と、積極的に動くように。実行のスピードも上がっています。

D 小林 )

先日、前述のマネージャーの方が、飲みの席で「自分の人生が変わった」と、伝えてくれたんです。

僕が意図したのは「この場では何を言ってもいい」と、心理的安全性を感じてもらう場をつくること。そして、彼に自信を持ってポジティブに活動してもらうために、雑談のような会話から承認を重ねました。

コーチの一つの役割は、みなさんが個性を生かして存分に力を発揮できるよう促すこと。個人の成長が組織成長の源です。

経営を進化させる新たな武器──『すごい会議』の型

— お二人は、ご自身をどのようにアップデートできた実感がありますか。

( 生澤 )

僕は、「円安だからうまくいかない」「オークションの相場が悪いから買えない」と、外的要因を理由に「できない」言い訳していたことに気づきました。

自分なりに問題解決してきたつもりでしたが、コーチに「外的要因はイシューではない」と指摘されて目が覚めたんです。以来、「どのようにすればできるか」「何が可能か」だけを考え、結果、ボトルネックだった仕入れが急速に進み始めた。

本質的な「問題」を特定できるようになり、部署の成績も安定的に伸びています。

( 小林 )

『すごい会議』を通して、自分が少しオトナになったような気がします(笑)。目標達成に至る手法や思考のベクトルなど、新たな武器を手に入れたような感覚です。

リスクを考えて二の足を踏むのではなく、ポジティブに達成への道筋を思考できるようになり、それを経営幹部全員にマインドセットできたことが何より強い。

あまりにも効果の実感が大きく、青年会議所の会議でも『すごい会議』のフォーマットを活用しています。

— 『すごい会議』の手法で、特に気に入っているものを教えてください。

( 小林 )

僕にとって『すごい会議』は、経営の「型」を見つけたような衝撃でした。

特に「バームクーヘン」の考え方が画期的です。やるべきタスクを50個、100個と並べると圧倒されますが、目標達成に影響する領域を、バームクーヘンをカットするように数個に分ければ食べきれそうに感じる。要素を数個に絞り込むだけで、達成への道筋がぐっと明確になります。

その上で、課題を「どのようにすれば~できるか」と、疑問文に変換する。問いが明確になると「なんとなくやる」から「解決するためにやる」に変わり、解決に直結するアイデアが出る。トライしてうまくいかなければテーマを入れ替えればいい。シンプルで革命的な仕組みです。

毎月の会議は「次はどんな答えが導き出せるか」と、ワクワクして参加しています。

コーチがもたらす新たな視点と推進力

— 改めて、小林コーチの貢献ポイントをお聞かせください。

( 小林 )

当社の会議を大きく変えてくれました。あくまで中立的な立場でルールに則ってリードしてくれるので、議論が健全に進みます。僕や代表の言葉にもフラットにツッコミを入れてくれるのがいいんです。

印象的なのは、僕たちが「方程式はない」と感じるような課題にも、コーチの視点から新たな可能性を示唆してくれること。そこを起点に成果が生まれることも多く、コーチが僕たちの世界を広げてくれています。もっと早く出会いたかったですね。

( 生澤 )

その人本来の力や顕在化していないニーズを引き出し、ノせるのがうまいですよね。小林コーチに言われると「できる」気がしてくるし「やります」と、言いたくなる(笑)。

僕もコーチのように質問や会話が上手くなれば、他者ともっといい関係を築けるんじゃないかな。

— コーチから見たこのチームの素晴らしさを教えてください。

D 小林 )

一貫して素直に、ルール通りにやる、当たり前のことを当たり前に続ける──その力が並外れて高いチームです。お二人は、もともとハイパフォーマーな上に突拍子もないアイデアもためらわずに受け入れる柔軟性が魅力。僕自身も大いに刺激をもらっています。

打てば響く、非常にコーチングしがいのあるチームです。

( 小林 )

僕が『すごい会議』を全面的に受け入れる理由はシンプルで、まず、あらゆる面で効果を実感しているから。導入を決めた自分が懐疑的になっていては、うまくいくはずがない。決めたからには徹底的にやり切る。多くの成功事例が会議の効果を証明しています。

全員参加型で描く、これからの成長シナリオ

— 今後、『すごい会議』をどのように活用していきますか。

( 生澤 )

しのぶや全メンバーが『すごい会議』の波に乗り、目標を自分ごととして動く組織をつくることが今後のミッションです。現会議メンバーは、それぞれのペースで自分の殻を破ろうと問題に向き合っています。その変化を全社に広げることが課題であり、伸びしろです。

— 『すごい会議』と小林コーチを、どのような企業・経営者におすすめしますか。

( 小林 )

増収増益を狙いながら、同時に、社員のQOL(クオリティオブライフ)の向上を目指す会社におすすめします。その二軸があれば、どんな会社でも試す価値がある。

僕が言うには、より重要なのは後者です。数字だけにフォーカスしても、ここまでの成果は出なかったはず。というのも、『すごい会議』を始める以前は自分にとって目標は数字でしかなく、売り上げや社員の年収で測るものだと思い込んでいました。

でも、メンバーとの会話から「日本一働きたいと思われる会社になる」というビジョンが生まれ、組織のエネルギーが大きく上がった。成果も社員のQOLも上がり、二軸を据える効果を今まさに体感しています。

— 今後の貴社の成長プランを教えてください。

( 小林 )

経営方針として、全員参加型の会社にすると宣言しています。限られたトップメンバーで組織をリードするのでなく、全メンバーで走る方が間違いなく会社は伸びる。

「人を採用し続けられる会社が、生き残る」という、大先輩の経営者の言葉を頼りに「日本一働きたいと思われる」ことを基準に進みます。

現場を巻き込み、エネルギーを向上させる取り組みは、すでに動き出しています。メンバーの熱意が日々の行動を力強く後押しし、組織の未来への推進力を高めています。

— ありがとうございました。

( 2025年8月1日、場所:有限会社しのぶや、インタビュアー:渡辺恵)


               

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