事業内容:
『不動産に変わらない価値を』をテーマに、リノベーションの力で時間の経過で低下する不動産価値の向上を図る。中古マンションの売買や賃貸管理などの総合不動産事業により、2007年の創業以来右肩上がりの企業成長を見せ続けている。
— 約1年前に「すごい会議」を導入した決め手を教えてください。
過去にも2回「すごい会議」の営業は受けたことがあり、仕組みの面白さは感じていました。その時にお話した他のコーチの方々もそれぞれ良かったのですが、今回、久保田コーチに会って、この人は抜群に凄い!と感じ、導入を決めました。
— 導入時に解決したいと思っていたことは何でしたか。
漠然と売上利益を伸ばしたいと考えてはいたものの、具体的に課題が見えていたわけではありませんでした。導入して初めて、自分がいかにワンマンで経営していたかに気づき、それが一つの問題だと気づきました。
— ワンマン経営とは、具体的にどういう状態だったのでしょうか。
私は部下の話を全く聞かなかったし、とにかくすぐに怒ってしまっていたんです。なぜそれが出来ないのか、なぜ手を抜くのか、お客様のことだけ考えて動けないのか、と。だから、マネージャーたちも私を恐れて発言しないし、会議でも意見が言えない状態でした。
でも「すごい会議」では、全員がポストイットに自分の考えを書いて発表するので、必然的に彼らの考えが見えてくる。そこで初めて、彼らには彼らの、自分にはない価値あるアイデアや考えがあることを知り、私自身が考えを見直すきっかけになったんです。
— 約1年実施して、どんな成果が生まれたかを教えてください。
売上が約63億から約100億へと150%以上伸び、経常利益は昨対220%を超えてプラス成長しました。
私自身が変わったことを実感するし、マネージャーたちのマネジメントスキルや問題解決スキルは、以前と比べて平均200%、人によっては300%成長したと感じます。
— 売上が伸びた要因として、具体的にどんなことを解決したのか教えてください。
弊社のビジネスは、中古マンションを買い取り、リノベーションを実施して販売する仕組みなので、いかに多くの良い物件を購入できるかというところが肝になります。そのテーマについて問題解決のフォーマット(効果的な手順、発言の方など)を使って「どうすれば可能になるか」という疑問文を解き続け、行動した結果だと思います。このフォーマットを使うと、問題が起こっても解決思考に切り替えられるので問題解決が進みます。
問題解決の会議を、経営トップメンバーだけでなく営業チームでも実施することで、どのチームが良いアイデアや実行力を持っているか、どのメンバーでセッションを行うと問題解決に効果的なのか、チューニングしながら進めました。
最適なチームや人員構成が見えてきたことは、今後の組織づくりという点でも効果的でした。
— 人材が大きく成長したと要因はどこにあったのでしょうか。
私が思うに、メンバーが変化した一番のポイントは、社長との関係性が変わったこと。社長を恐れて意見が言えない状態から、みんなで問題解決できる関係に変わり、ここ半年でチームの雰囲気が大きく変わりました。
— なぜ、社長とマネージャーの方の関係性を変えることができたのでしょうか。
一つには、毎日私にホウレンソウ(報告、連絡、相談)する時間を決めて、私とマネージャーの接点を増やす仕組みを作ったことですね。目的は、問題発見を早めて解決スピードを上げることと、人材育成。私自身が現場営業で成果を出し、マネージャーを経験した上で今ここにいるので、私との会話をヒントに成長して欲しいと思ったんです。最初は緊張していた彼らも習慣化すれば本音が出るようになり、頻度の分だけ吸収することも増える。必要な仕組みでした。
決まりごととして仕組み化したことが良かったと思います。
他にも、週に1度の進捗会議をすることで、彼らは1週間のアクション設計ができるようになったし、他社事例を知る、KPIの設定の仕方を知るなど、ビジネスの基礎を教えてもらったことも大きいと思います。それまではとにかく気合いでしたから。
— 導入時の期待に対して、「すごい会議」は何%応えましたか?
110%かな。一番は売上利益が伸びたことだけど、正直、ここまで変化が出るとは思っていなかった。会社に必要なのは、ビジョンに共感して会社を良くしたいと考える人だと分かり、人の入れ替えも含めて私がイメージする組織の人員配置ができたので、期待に110%です。
— 今後、御社が実現しようとしている未来を教えてください。
クライアントとその先のお客様と弊社、三方良しが絶対だと思っていて、弊社から不動産を買って幸せだとお客様が思ってくれることが大前提です。そしてそれを目指す人材集団にしていきたい。業界トップと比較して、現在その1/4の戸数を扱うレベルには来ているので、3年以内に業界トップになることを目指します。
— ありがとうございました。
(2019年8月)
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