目標をアクションに落とし込む方法

目標をアクションに落とし込む方法

コーチの梨木です。
組織や個人で目標を立てた後、どのように具体的なアクションにまで落とし込んでいけばいいのか?

その答えの一つに「マイルストーン」という考え方があります。
マイルストーンとは、中間目標のこと。

その語源は、昔ある起点から1マイル(mile)ごとにおかれた石(stone)の標識にあると言われています。
「すべての道はローマに通ず」という言葉をご存知の方もいらっしゃると思いますが、そのローマまでの道のりに置かれた石が、マイルストーンの起源であるという説もあるようです。

余談はさておき。

今日はそのマイルストーンの設定の仕方について状況別のオススメをお伝えします。

例えば、1/1にその年の「12/31まで12億円売り上げる」という目標を立てたとすると、マイルストーンの設定方法は、大きく分けて下記の3つに分けられます。

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A:1/31までに1億円、2/28までに2億円、3/31までに3億円…6/30までに6億円
B:1/31までに0.5億円、2/28までに1億円、3/31までに1.7億円…6/30までに4億円
C:1/31までに1.5億円、2/28までに3.5億円、3/31までに5.5億円…6/30までに6億円
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Aは、目標売上である12億円を期間12ヶ月で均等割りしたもので、ペースが一定。すでに達成までの方法が見えていて、あとは「実行を確かにするのみ」という場合に効果的です。

Bは、目標売上である12億円を最初はゆったり達成しながら後半で追い上げるのが特徴。グラフにすると、前半はなだらか、後半は急。この設定方法は、「何かを仕込んでおくと売上に繋がる」ことが証明されている場合に効果的です。

Cは、目標売上である12億円を“最初に高負荷”をかけて、グラフにすると前半は急、後半はなだらか。この設定方法は目標までの道のりの中で「どんな問題があるのかすら予想がつかない」ような場合に効果的です。早い段階でマイルストーンの未達状態になりやすくなるため、取り組み方に違いをつくるための強制力を早期に働かせることができます。

 

いかがでしたでしょうか。

具体的なアクションの落とし込みに悩まれている場合は、上記の区別を参考にマイルストーンを設定し、目標に向けて行動してみることをオススメします。