従業員の不満足を解消すると、従業員満足度は上がるのか?

従業員の不満足を解消すると、従業員満足度は上がるのか?

コロナウイルスの脅威が日々強まる今だからこそ、心身共にエネルギーが必要ですよね。
しっかり食べなければ!という危機意識が働き、いつもにも増してカロリーを摂取している今日この頃です。

ということでまずは出来ることから、栄養補給に今日は昼食でカツカレーを食べたのですが。
今日のカツカレー、正直なところちょっと期待外れでした。
理由はシンプルで、私の想像よりもひと回り(下手したらふた回り)カツが小さく、そして薄かったからです。

勝手な期待ではありますが、期待しただけにがっかりした気持ちを隠しきれず、カツのボリュームを補うようにご飯を大盛りで補充してとりあえず満腹、エネルギー充電は100%完了したものの、心の満足感はどうにも満たされないまま、お店を出ました。(がっかり)

 

すごい会議コーチの梨木です。
本日もよろしくお願いいたします。

こういう「不満足」な体験、残念ながら、日々起こりますよね。
そこで考えました。

どうすれば不満足って解消できるんだろう。

「不満足の原因を解消すると、必ず満足するのか?」です。

 

答えは、NO

 

さて、ここでは、一旦カツカレーは横に置き、「従業員の満足・不満足」という視点で話を進めたいと思います。
組織として「従業員満足度」「eNPS(従業員ロイヤルティ/推奨度)」「社員幸福度」などを指標としている方にぜひ読んでもらいたい内容です。

 

突然ですが、二要因理論という理論をご存知でしょうか?

二要因理論とは、職務満足と職務不満足には、れぞれに異なる要因(=二要因)があり、満足or不満足を引き起こしているという理論です。

 

職務満足動機付け要因によって引き起こされ、職務不満足衛生要因によって引き起こされる。
つまり、不満足の解消は満足感を得ることにはならず、”脱不満足”になると言えます。
(詳しくは以下転載します)


<ハーズバーグの二要因理論:一部引用>

◯動機付け要因
仕事の満足に関わるのは、「達成すること」「承認されること」「仕事そのもの」「責任」「昇進」など。これらが満たされると満足感を覚えるが、欠けていても職務不満足を引き起こすわけではない。動機付け要因は、マズローの欲求段階説でいうと「自己実現欲求」「自尊欲求」さらに「社会的欲求」の一部に該当する欲求を満たすものとなっている。

◯衛生要因
仕事の不満足に関わるのは「会社の政策と管理方式」「監督」「給与」「対人関係」「作業条件」など。これらが不足すると職務不満足を引き起こす。満たしたからといっても満足感につながるわけではない。単に不満足を予防する意味しか持たないという。

https://bit.ly/3ahq7LX


この記事をお読みの方の中には

「なるほど。我々の取り組みは“脱“不満足に向かっているだけで、満足に向かっていなかった!
と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

順序としては、それで問題ありません。

eNPSのスコア改善事例では、スコアが低い程、衛生要因の改善が優先順位として上がりやすく、スコアが上がるに従って、その先の動機付け要因の解決が必要になる傾向が見られます。

まずは基礎を担保・強化する衛生要因に取り掛かり、そこから動機付けに向かうのは効果的です。

ただ、不満足要因を解決するだけでは、必ずしも満足に行き着くとは限らない

そこを解消したいと思われた方は、ぜひ「我が社の動機づけ要因は何だろう?」と考え、職務満足アップへの一歩を踏み出してみてください。

そしてぜひ、職務満足度をあげようと考えたきっかけを思い出してください。

「職務満足度アップの先に何を目指すのか?」

多くの場合、その先に見るのは生産性や定着率の向上、ひいては、従業員が働く喜びを感じ、彼らとそしてクライアントの幸せに繋がる、そんな世界の実現ではないでしょうか。

本来の意図が果たせますように。

 

ちなみに、弊社ではeNPS(従業員ロイヤルティ/推奨度)を計測し計測して問題を抽出するだけでなく、その問題解決を実行していく実践が可能です!
ぜひ、お問い合わせください!
<お問合せはこちら:https://www.delphi-consulting.com/#contact

あ、カツカレーの場合、私の期待通りのサイズであれば、ある一定の満足は満たされたかもしれません。でも、例えば店員のサービスが良くない、価格が見合っていないなどと感じたら、それもまた”満足“には行き着かないのかもしれませんね。

何度も通いたくなるお店には、それなりの理由がある、そう感じます。