扱う『言葉』が人に与える影響

扱う『言葉』が人に与える影響

こんにちは、コーチの梨木です。

突然ですが、人は『言葉』で思考しています。
※と、私は思っています。

そのため、「どんな『言葉』を使うか?」によってその人の思考も変化します。
そしてそれは、自分が使う『言葉』によって相手に与える印象も変わり、かつ相手の思考にも変化を起こすことができるということに繋がると考えています。

今回は『言葉』が人に与える印象についての事例をお伝えします。

ここで質問です。

「問題」と聞いて何を連想しますか?



様々な答えがあると思いますが、私の経験上は「ネガティブ」「マイナス」「悪いもの」と連想する方もいれば、「チャンス」「機会」などと連想する方もいて、『言葉』は一つでも、そこから想起するイメージや印象は人それぞれです。

ここで注目したいのは、「ネガティブ」「マイナス」「悪いもの」とイメージする方達についてです。

傾向の話として、「悪いもの」というイメージを「問題」という『言葉』に”くっつけている”人たちは、あまりその「問題」の話をしたがりません。

その場合、例えば仕事上早めに解決すべき問題があったとしても、その問題を見て見ぬふりをする可能性は高まり、結果、後で取り返しがつかない状態になる確率も高まります。

逆に、「チャンス」「機会」などポジティブなイメージを”くっつけている”人は、早々にその問題に取り組む傾向があり、問題が解決されやすくなります。

しかし、ここでお伝えしたいのは、問題の「捉え方」をネガティブなものからポジティブなものに変えましょうということではありません。(もちろんそれが直ぐに出来るならばそれも良し、です)
なぜなら、そこには経験や習慣など、一朝一夕には変えにくいものが含まれているからです。

私がここでお伝えしたいのは、「扱う『言葉』を(意図的に)変えてみませんか?」ということ。

 

ある事柄について会話をする際に、
「今我々にはどんな「問題」がある?」「今どんな「問題」を抱えている?」
と質問する代わりに
「今我々にはどんな「機会」がある?」「今どんな「チャンス」を抱えている?」
と質問してみるとします。

不思議なもので、そう問いかけられると、「機会」「チャンス」を探す脳みそが動き始め、それにより、「問題」という言葉に”くっつけている”影響を少なく(もしくは無く)し、それまでとは異なる思考を引き出すことができる、というわけです。

もちろん、だからといって全ての問題がポジティブに転換されるわけではありませんが、『言葉』が人に与える影響を認識しておくことで、質問力を高め、チームのメンバーや部下とのコミュニケーションをより良いものに変えることができるかもしれません。

発する『言葉』を変えることは一瞬でできます。
ご自身が日々どんな『言葉』を使い、他人や自分自身に問いかけているか。
ぜひ、今日から意識し、意図的に選択して使ってみてください。