まさかの事態を切り抜ける魔法の疑問文

まさかの事態を切り抜ける魔法の疑問文

おはようございます。コーチの森です。

ある企業様でマネージャー研修を実施しようと会場で準備をしていた際、まさかのパソコンが破損する事態が起こりました。
資料のデータが全てパソコンに入っている。開始まであと7分。

何度電源ボタン押しても立ち上がらない。

額からは冷や汗が・・・。

問題は、このままいくとオンタイムで始められない。
もっと言うと、研修を資料なしで行うことでクォリティーの低下が想定される。

一瞬脳裏に浮かんだのが、「想定外の問題だし、オンタイムで始められなくても仕方ない。資料がなくても、私の頭に全て入っているしクォリティーは大丈夫だろう」という言い訳と安易な考えばかり。なによりもそれにより行動がストップしてしまった。(つくはずもないパソコンの電源ボタンを押しているばかり・・・)

 

そこで次に考えたのは、『すごい会議の理事長だったらどうするか?』ということ。
おそらく「どのようにすれば、オンタイムで資料が揃った状態で研修を始められるか?」という疑問文を必ずや解こうとするはず。

そこからは瞬時に問題解決思考の頭に切り替え。
そうすると不思議と冷静さを取り戻し、解決策を考えるにあたってのいくつかの事実が見えて来た。

 

「この会場にはパソコンが4台ある」
「私はスマートフォンからデータを取り出せるUSBを持っている」
「会場には無料Wi-Fiがある」

そしてこれらの事実をつなげることで、私の頭の中にある解決策が出て来た。

「パソコンを1台借りる。スマートフォンにデータがあるか確認をして、それをUSBに転送して活用する。USBに転送できなければ、先方にメールで資料を送る!」

そこからは時間との勝負。
すでに残り5分。出てきた解決策を高速に行動に移し(それはもう魔法のように)、開始30秒前に準備完了。
額の汗をさらっとハンカチで拭いて、何ごともなかったかのようにオンタイムでスタート。

 

ここでお伝えしたいのは、何か想定外の問題が起こった時にどういうアクションを取るのかによって、成果が変わってくるということ。
想定外の時に「できない言い訳」をいっても何も生まれない。言い訳をすることで余計に行動が取れなくなることは自身の経験で実証済み。

 

そうではなく、意図的に「何が可能か?」という問題解決思考に持っていくことで速いスピードで具体的な行動策が見つかり、解決できるかわからないが解決する方向にもっていくことができるということです。

問題解決思考の有効性を身を以て体感した1日でした。
もちろん、今後はまさかの事態に備え、資料データは全てオンラインクラウドに上げる、またはUSBなどにもデータを入れて持っていく、などの解決策を実行すると心に決めました。

 

★ポイント★
問題は何かを特定し、その問題を「どのようにすれば〜だろうか?」の疑問文に変換する。

 

ぜひみなさまもご活用ください。
言葉を変えることでしか手に入らない成果が必ずあります。