CASE STUDY

1年半で70店舗拡大を実現。
鍵は、現場で起こっている「事実」の把握
1年半で70店舗拡大を実現。鍵は、現場で起こっている「事実」の把握

株式会社クリア
代表取締役
倉田 将志

事業内容:
男性向けの脱毛サロン「メンズクリア」の経営。何回でも通える「通い放題」のプランを開始するなど、痛みがない状態で、効果が出るまで通う事ができるのが特徴。本格的なメンズ脱毛専門店として急成長を遂げ、現在業界数No.1の全国70店舗以上を展開する。
(メンズクリア公式HP:https://mensclear.com

課題:事業拡大成長, 人材課題(従業員育成・人材採用)
規模:100名以上
業界:娯楽・美容業界

市場感に感じた可能性。始まりは1店舗から

— 「メンズクリア」の事業を始めた経緯を教えてください。

(倉田)

メンズクリアの事業自体は2013年からあって、僕が参画したのは1年半程前からです。もともと僕はお客として通っていて、1年ほど通った頃、当時の店長(現代表)から売却を検討しているという相談を受けたんです。当時のメンズクリアは1店舗のみでしたが、業界市場感、競合他社などを検証すると、男性脱毛事業には将来性があると感じました。じゃあ一緒にやりましょうということで、僕が会社を買い取り、再スタートしました。

— 「メンズクリア」の事業を始める前は、どのようなビジネスをされていたのでしょうか。

(倉田)

インターネット広告やWEBメディアの事業を友人と立ち上げ、数年経営した後に売却しました。売却後も子会社の役員として数年勤め、その後退任して一時休憩していたような時期に今の事業の話があって、という感じです。
たまたま縁があったと言えばその通りで、難しく考えずに買い、始めてみると想像以上に市場がありました。

社員が増えれば問題が起こる。でも、それを解決する人員は足りない現実

— 「すごい会議」を導入した(2020年2月)きっかけをお聞かせください。

(倉田)

店舗経営の事業をするにあたって、これまで自分が経験してきたような少人数で完結するビジネスとは、全く異なる問題が起こるだろうと考えました。店舗を増やせばスタッフの人数が増える。大きい組織ならではの問題が起こるなと。

でもその頃は、自分自身が「挑戦」できていない時期で、自分を変えたいと思ってマーケテイングの塾に参加したんです。その講師の一人が「すごい会議」の元コーチでした。ただ、「すごい会議」自体はそれ以前にも経験しています。学生時代に、シンガポールで経営者を集めた勉強会があり、そこで「すごい会議」が実施されていて、僕は議事録を取るようなサポート役で参加していました。
なんというか、接点が重なって、挑戦できていない時期に刺激を求める意味でも導入を決めました。

— 導入時に解決したかった、具体的な課題があれば教えてください。

D久保田)

実は、実施の契約書を交わしたものの、「セッションを実施するには人材が足りなくてそれどころじゃない。」という会話になったんです。

(倉田)

拡大して人が増えることで発生する問題に備えたいのに、その問題解決に割ける人員は不足している状態でした。

D久保田)

僕が提案したのは、「人材不足でセッションができない」というその問題自体を、試しにセッションで扱って問題解決の手法を実践してみませんかということです。そして2時間くらい、テスト的にやってみたら解決できちゃった(笑)。

(倉田)

セッションを実施して、「問題解決のステップ」を試すうちに、そもそも人材採用の目標値が正しく設定できていないということに気づきました。
その時も自分たちでは結構な数を採用していると思っていたけど、店舗数の拡大など、目指す状態に行くには、月に100人採用しないと足りないと気づいた。そこから媒体を一気に増やすという解決策が出て、面白かったですね。「事実」を集められれば、問題が見えて解決に繋がることをその場で実感しました。

D久保田)

僕たちコーチが提供していることの一つは「認知を拡げる」ということです。人間は同じ世界を見ていても、何にフォーカスを合わせるかはその人によって全く異なります。コーチの役割は答えを教えることではなく、質問して相手に思考してもらうこと。見えていない世界は何なのか。どこにヒントがあるのか。意図的に問いかけることで、それまで視界に入っていなかったもの、入っていたけど認識されていなかったものにフォーカスを合わせる機会をつくり、認知を拡張することで新たな突破口を開きやすくします。

「もう問題はない。」でも、やってみると10億のインパクトが出る

— セッションの活用方法を教えてください。

D久保田)

通常は年間の目標を立て、その達成に向けた会議を月に一度実施します。でもこちらでは、年間目標は問わずに毎回テーマを決め、その時に一番必要だと思う問題を解決する形で実施しています。月に2,3回実施することもありますね。

(倉田)

実施日だけは先に決まっているので、「もうそんなに問題はないから、やる意味がないのでは?」と毎回思いながらも、敢えて問題を探して実施するんです。ところが、いざやってみると大きなインパクトが出る解決策に繋がる。進んで問題を探しに行っている分、2倍速、3倍速で成長できているんじゃないかな。

— 具体的に、どのような課題を解決して、インパクトが生まれましたか。

(倉田)

システムの導入や採用と教育、ベッドの稼働率や予約枠の問題など、様々です。記憶に新しいのは、たった1度のセッションで10億円以上の売上インパクトに繋がる問題解決が起こったことです。
店舗数が増えたからこそ、来店率や契約率、来店単価、問い合わせコストなど、細かい改善の繰り返しが結果に出ます。通常なら見落としそうな問題まで見えて解決しにいけるのがいいですね。

現場の「事実」が集まると、見えてなかった「本当の問題」が見えてくる

— 導入による一番の価値は、何だと感じていらっしゃいますか。

(倉田)

現場で起きている「事実」が集められることです。一人で考えるのとも違って、現場マネージャーたちから判断抜きの事実情報を集めて、整理できる。
彼らは問題と捉えていなくても、僕から見ると問題なことが結構あります。例えば、50人新規採用した状態を、十分と捉えるか問題と捉えるか、とか。業界的には普通でも僕から見るとおかしいとか。マネージャーたちとの基準のズレが明確になって擦り合わせていけることも大きいですね。

そもそもSkypeミーティングやチャットが多かったので、定期的にスタッフと顔を合わせる機会が増えたこと自体もプラスです。

D久保田)

参加メンバーの方に、「普段の会話では、あんな話は出てこないです。」と言われました。セッションの場は外部の僕が入り、心理的安全性を担保した上で「全員で問題を洗い出して解決しましょう。」と合意された場です。私たちが入ることで「出した問題を解決できる場」にするのが大事。だからこそ、どんな事実を出しても大丈夫だと、良し悪しを問わない情報が出てきます。

— 参加しているメンバーの方の反応はいかがですか?

(倉田)

この会議でちゃんと問題を出していけば解決してくれる、という良い雰囲気はあると思います。お客様満足度と従業員満足度を計測しているのですが、その反応からも、会社が真摯に対応していくことにモチベーションを感じてくれている気はします。

理念の真ん中にあるのは「ヒト」。成長し続けるプロセスを楽しむ経営法

— 弊社が提供する理念策定のプログラムも実施いただいています。どんな発見がありましたか。

(倉田)

まだ途中段階ですが、メンズクリアの事業以外も含めて、グループとして今後どういう方向に進めていくかを整理しています。
気づきとしては、自分が「モノ」や「コト」よりも「ヒト=人」を何より大事にしているんだなということですね。
成果を出している人が報われる会社にするというのは最初から決めているので、個人の成長が会社の成長になり、グループとしても成長していける。社員は勿論、パートナー企業など関わる全ての人がハッピーになるために成長を目指すというのを源に、さらに方向性を探っていきます。

— 今後のビジョンについて教えてください。

(倉田)

メンズクリアのように自分がやり甲斐を感じられる事業で、100億規模のインパクトがある事業柱を5本以上作るのが、直近2、3年の目標です。それより先のゴールは敢えて決めていません。
過去に会社を売却した際、明確にゴールを決めてそこだけを目指し、達成しました。でもいざ手に入れてみると思ったよりもハッピーじゃなかったんですよね。途中の方が楽しかったんじゃないかって。
それ以来、最終的なゴールは決めずに、成長するプロセスそのものを楽しむようにしています。目標はどんどんアップデートしていけばいいんです。

これから事業が増えるほど、僕が見切れない分野は増えます。そういう時こそ、問題を吸い上げる場の必要性は増すので、事業や分野ごとに、月に5日はこのすごい会議を実施して、問題を可視化できている状態が理想かもしれません。

— 「すごい会議」の導入を検討している方に、ひとことお願いします。

(倉田)

自分が解決策をイメージできないような目標値に行きたい場合は、導入した方がいいと思います。10億は見えても100億は見えない、とか。事実が整理できて具体的なやり方が見えてきますよ。

— ありがとうございました。

(取材日:2020年10月)


               

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